ホーム | 当院案内 | めまい外来 | めまいの話 | 花粉症について


花粉症について


  1. 花粉症とは

  2. 花粉症の症状

  3. 花粉症の発症要因

  4. 風邪との違い

  5. 花粉症対策・治療

  6. 花粉の種類

  7. 花粉飛散カレンダー

  8. 朝倉花粉情報(過去データ)

  9. 花粉症関連リンク集

6.花粉の種類(原因となる植物)

 花粉症の原因となる植物は様々ですが、中でも代表的なものはスギです。 スギ花粉症は日本独特のものなのですが、近年とみに増え始めています。

スギ以外の原因となる花粉には、カモガヤやハルガヤなどのイネ科、 ブタクサ、 ヨモギなどの主にキク科の雑草などが例に挙げられます。

 以下の花粉の写真・説明は、『アレルギー性鼻炎の原因』
著:竹中洋(大阪医科大学耳鼻咽喉科教授)より引用したものです。


写  真
特     徴
名称 : ハンノキ
 原野の湿地に多い落葉高木で、幹は直立して15mの高さになり、樹皮は細かく割れています。
開花時には、紅紫色の花柱がみられます。北海道内にはミヤマハンノキ、ウスゲヒロハハンノキ、ケヤマハンノキ、コバノヤマハンノキ、 グルチノーザハンノキなどの種類がみられます。2月中旬から3月中旬にかけて、花粉の飛散量が増加します。
名称 : スギ
 日本産樹木の中では最も多く分布しており、最長寿の常緑高木の針葉樹です。 スギ花粉症は1964年に初めて報告され、現在では人口の約10〜15%が患者と推定されています。 鼻症状や眼症状が、高い頻度でみられますが、咽の痛みや痒み、口内の乾燥、味覚障害、耳の痒み、頭重感や全身倦怠感など、 症状は多彩です。スギ花粉が直接肌に触れることが原因で発症する湿疹(スギ花粉皮膚炎)があります。
top
up
名称 : ヒノキ
 日本特産の常緑高木針葉樹で、幹は直立し、時に高さ50m、直径2mに達します。 樹皮は赤褐色で枝は細かく分かれ、花は楕円形黄赤色です。
極地、南アメリカの中部から北部アフリカ西部、アジアの熱帯を除いて全世界の温帯に広く分布しています。 スギよりも約1ヶ月遅れて花粉が飛散し、共通抗原性があるため、スギ花粉症の方は注意が必要です。
名称 : スズメノテッポウ
 田や小川のふちに群生する多年草で、日本全土に分布しています。
高さは20〜40cm、茎は軟弱でなめらかです。
円柱状の細長い花が咲き、鉄砲のように見えるために、この名がつきました。
休耕田に多く群生します。
名称 : シラカンバ
 白い樹皮が美しい落葉高木。朝鮮半島や中国、サハリン、シベリアに分布しています。荒れ地でも容易に発育します。山間部だけでなく、公園や街路樹として生活空間にあり、患者数が増加しています。 果実アレルギー(OAS)の合併症も多く、北海道では春の花粉症アレルゲンの代表です。北欧でも、花粉症を起こす代表的な樹木として知られています。
top
up
名称 : ケヤキ
 落葉高木で、日本の代表的な広葉樹のひとつです。
街路樹としてよくみられ、青森県から鹿児島北部、朝鮮半島、中国の温帯と暖帯に分布しています。 扇を半開したような美しい樹形を成し、高さが40mに達するものもあります。樹皮は灰白色で、4〜5月に淡黄緑色の花が咲きます。10月いびつな球形の灰黒色の実をつけ、小枝と共に落ちます。
名称 : カモガヤ
 ヨーロッパ原産の多年草で、牧草として広く北海道内に分布、野生化したものも道端でよく見られます。高さ60〜120cmになり、葉は多少白みを帯びた緑色で、小花は枝の先に集まっています。 牧場従事者の職業病の原因抗原となることがあります。スギの花粉よりも目の痒みなどの症状が強く、特に小児に多くの患者がみられます。
名称 : オオアワガエリ
 ヨーロッパ、シベリア原産の牧草で、野原・道端によくみられる多年草です。
高さは50〜90cmになり、日本各地に野生化しています。
牧場従事者の職業病の原因ともっています。

top
up
名称 : ヨモギ
 荒れ地や土手、畑などにみられる香りのある多年草で、
茎は高さ1m、葉は楕円形または卵形をしています。
抗原性の強さはブタクサ以上で、飛散量も増加傾向にあり、患者数も増加しています。
キクの花粉と共通抗原性があり、ヨモギ花粉症と診断された場合はキクにも注意が必要です。
名称 : ブタクサ
 北アメリカ原産で、アメリカでは花粉症の原因として最も注意されています。 1961年に日本で報告された花粉症第一号で、日本の研究者により、ブタクサ花粉症患者の血液からlgEが発見されました。 道端や荒れ地、土手などでよく見られる秋の花粉症アレルゲンのひとつで、黄色い花を付けます。スギ花粉と異なり、広域に飛散しません。 九州では熊本、宮崎が他の地域に比べて花粉飛散量が多くみられます。
名称 : カナムグラ
 道端や荒れ地、林の周辺にごく普通にみられる1年草のつる草で、よく枝分かれしており、茎には小さな逆さ向きのとげが多くあります。
台湾や中国にも分布しています。抗原性の強い植物です。

top
up
名称 : アキノキリンソウ
 日当たりのよい山地や道端でみられる多年草で、ユーラシア大陸に広く分布しています。 花がキリンソウに似ているので、秋に咲くキリンソウの意味で名付けられました。 別名のアワダチソウは花の形を盛り上がる酒の泡に見立てて名付けられました。 茎は高さ30〜80cmで、細いわりに強く直立して、上部で分岐することがあります。


7.花粉飛散カレンダー

  花粉症の原因となる主な花粉の飛散時期を一覧にしたものが、下の花粉飛散カレンダーです。花粉の飛散している期間は、樹木花粉の場合は、2ヶ月半〜3ヶ月と長く、草木花粉の場合は、それよりも短く2ヶ月ぐらいです。
春の花粉症の主な原因であるスギ花粉は、2月上旬に飛散し始め、3月中旬がそのピークで、4月の中旬まで飛散します。
花粉情報に留意し、出来る限り原因となる花粉に接触しないことが予防上大切です。


植 物 名
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
 ハンノキ
                     
 ス  ギ
               
 ヒ ノ キ    
             
 スズメノテッポウ      
             
 シラカンバ      
           
 ケ ヤ キ      
             
 カモガヤ       
            
 オオアワガエリ      
           
 ヨ モ ギ                  
 ブタクサ              
 
   
 カナムグラ                    


8.朝倉花粉情報(過去データ)

2001年2月1日〜2015年4月15日までの観測データです。
2015年4月15日にて花粉飛散の情報更新は終了。

花粉の種類:スギ・ヒノキ
観測期間:2月1日〜4月15日
観測方式: Durham型花粉検索器使用
観測場所: 富田耳鼻咽喉科2階屋上
測 定 者: 富田耳鼻咽喉科医院 臨床検査技師 田中 陽子

花粉飛散グラフ過去データ(個/cm2/日)

花粉飛散実数過去データ(個/cm2/日)



9.花粉症関連リンク集

花粉症対策系HP
花粉症に関する知識を集めたHP
 花粉症チェックシートや花粉症マメ知識等。
 花粉症全般の知識を集めたサイト。
 花粉症を含む、アレルギーの対策についてのサイト。
   
花粉飛散情報系HP
花粉の飛散情報について扱ったHP
福岡県医師会花粉情報
 福岡県下の花粉の飛散についてまとめてあるサイト。
 花粉情報、症状アンケート、花粉症の医療相談など情報量多い。
 全国規模のネットワークを結び各地の花粉情報を提供
 時期別花粉情報、地域花粉飛散情報リンク集など。
 九州全域の花粉飛散情報。
朝倉花粉情報
 朝倉花粉情報(2015/4/15終了)
   
花粉症関連リンク集
花粉症関連について取り扱ったリンク集
 厚生労働省 花粉症特集/リンク集

▲先頭へ戻る

Copyright(c)2000 tomitajibiinkouka