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  緒方春朔 −わが国種痘の始祖−  
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予防接種は秋月藩から始まった

更新情報 2021.1.1
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緒方春朔

 秋月藩医緒方春朔は、わが国医療の先覚者の一人である。
天然痘は今や完全に根絶されたが、当時の人々の天然痘に対する恐怖は、現代の我々には想像もつかないほど恐ろしいものであった。

緒方春朔像(杉純一郎氏) 緒方春朔はこの天然痘の予防のため、予防接種である人痘種痘法をわが国で初めて成功させ、これを全国に広めたのである。時に、寛政2年(1790)のことである。これは、エドワード・ジェンナーの牛痘種痘法成功より、6年早い時期であった。この春朔こそが、わが国における種痘の始祖であり、予防接種の先覚者である。
 しかし、この春朔の偉業については、世の中にはあまり知られていない。ここに、ホームページ『緒方春朔』を著し、広く春朔の業績を紹介し、先達の偉業を讃えんとするものである。

平成14年春

秋月、山和荘にて

富田英壽 (日本医史学会会員)


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